【BOYZFANコン】「お題フリー」で参加。 現在、女性に「不良コンテンツ」が非常に嗜まれていると思い、アラサーヤクザとツンデレヤンキーの歳の差BLを書きました。 あらすじ 指定暴力団「伊勢宮組(いせみやぐみ)。組の幹部の一人である男、無切(なきり)はある日、組長から、今まで秘匿していた「二人目の孫」の存在を告げられ、「孫に“この世界”で生きる意味を教えてやってほしい」と頼まれる。 その「頼み」の真意が「孫をこの世界から遠ざけてほしい」だと察した無切は、ひとまず件の「二人目の孫」に信用してもらおうと、顔を見に訪ねた。 しかしその孫、吾妻雲雀(あずまひばり)は、美しい容姿に反して非常に反抗的な性格で、祖父(組長)の腹心である無切を拒絶した。 なぜか祖父を憎む雲雀に、「話を聞いてくれ」と説得を試みるも、心を開いてもらうことは出来ず、それどころか彼の地雷を踏んでしまう。 拒絶された翌日、ふたたび雲雀のもとを訪れた無切は、雲雀が双子の兄、鶫(つぐみ)と言い合いをしているのを立ち聞きする。 そして、雲雀が頑なに「ヤクザの世界」に居座ろうとする理由が、「敵対組織に殺された両親の仇を討つため」であり、祖父(組長)や兄の意思を拒絶するのは、「自分だけ安全な場所に遠ざけられている」という事実が嫌だったのだと気がついた。 立ち聞きしていたのがバレ、怒って逃げ出した雲雀を追った無切。 二人きりの庭で、雲雀は自身が「病弱だったこと」「それを理由にヤクザの世界から遠ざけられた」こと、そして「両親の仇」に対する憎悪を吐露する。 鋭く美しい日本刀のような容姿と、決して曲がらぬ信念を持った雲雀に心惹かれ、無切は組長の「頼み」ではなく「自分の意思」で、雲雀に「この世界で生きる意味、生き残る術」を教え、彼の一助となる決意をした。 口説き文句のような説得に真っ赤になる初心な雲雀を見て、無切は、この少年について行く未来を思い描き、年甲斐もなく浮き足立つのだった。
読了目安時間:8分
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