キラキラとJK生活を満喫する石田桃子には同じクラスになったJKに興味が沸いていた。自身のキラキラとは対照的なジトジトな陰キャである彼女のあだ名は《地味子》真っ黒で腰まである髪を三つ編みにして黒縁フレームの眼鏡にひざ丈も長いスカートで暇さえあれば本をずっと読んでいるといった昭和を醸し出すほどにむしろクラスでも浮いてしまっている。二学期の席替えで地味子は一番後ろの窓側席となり自身も一番後ろの彼女の真横に変わる。JKデビューである桃子にとって地味子の存在は昔の自身を鏡で見ているかのようで辛いものだった。同じキラキラJKの友人たちと根を上げる中で、テスト期間前の発散と街へと繰り出した桃子は地味子と出会う。見間違いと思うようなキラキラな彼女に息を飲むと胸がバクバクと高鳴り出し、地味子を意識してしまうようになってしまった桃子は困惑するも意を決して話しかけるのだがーー…
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