発情狼と、男の子のことが全然分かってない天然王女様の、全然じれったくない恋の顛末 だまされて山奥の森に捨てられてしまった王女さま。助けてくれたのは人狼の少年。 でも満月になると発情するらしくて何かと大変なことに。 いちゃいちゃ・らぶらぶ・時々シリアス。肌色おおめな人外狼×王女の物語。性描写あり。 コンテスト用の長文あらすじ 宮廷の権力争いに巻き込まれ、だまされて人狼バルバロのすむ森に捨てられてしまった人間の国の王女シェリー。なんとか逃げ出したものの、人間の兵士が後を追いかけてくる。そこを助けてくれたのはバルバロの少年ルロイだった。 二人で洞窟に隠れて必死に息をひそめている時になんだか大変なことになりつつ… 最初はルロイのことを「森の魔物」だと思って、王女である自分の正体を明かすこともできずにいたシェリー。過去に出会った「檻の中のバルバロ」との記憶が、傷つけてしまったという後悔ばかりを呼び覚ましてしまうからだった。 それでも、裏表のない快活なルロイや、可愛らしい狼っこたち、村の仲間たちの親切に触れ、少しずつ心を開いていく。 だが、ルロイにはつらい過去があった。幼い頃、人間に奴隷として連れていかれ、閉じ込められていたのである。バルバロの王であるルロイの兄は、一族を苦しめてきた人間を憎み、シェリーを追い出すようルロイに命じる。 排斥の声があることを知り、シェリーは姿を消す。 後を追いかけるルロイ。 そのころ、シェリーを森へ追放した悪漢がバルバロの森を襲撃しようとしていた。逃げるシェリー。追いつめられる。 なんとかシェリーを助け出したルロイだったが 人間の王女であることをルロイの前でばらされてしまう。 かつてルロイを奴隷として傷つけた国の王女だと。 ルロイは言う。今度は俺が君を助ける番だ。 お互い、気づいていたけれど。お互いを傷つけたくなくて言えなかった。 ようやく分かり合えた二人。 でも、シェリーを狙う人間の兵士たちが来るかもしれない。 これ以上迷惑はかけられない。シェリーは村を出て行く、と皆の前で宣言する。 別れるほかないのか。苦悩するルロイ。 解決する方法は一つしかない。それは…ルロイさんをさらっていくのです!ええーー!?
読了目安時間:4時間15分
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