中学時代はリア充だった少年・黛雪斗はぼっちを主人公にしたラブコメに憧れたことからぼっちを目指す。 しかし、「寂しいから」という理由で高校二年生にして挫折していた。 リア充気質なのにぼっちになってしまった中途半端な彼は、ある日、正真正銘のぼっちであるクラスの美少女・白馬桜香が告白されて襲われているところに遭遇する。持ち前の話術で助けた黛は、白馬から“同盟”を組まないかと提案される。 「都合のいい男と都合のいい女になろう、っつうわけだな」 「言い方はアレだけど……そういうこと」 かくして組むことになった“二人ぼっち同盟”。 その目下の目的は、白馬が自然に告白を断れるように偽の恋人だと認知されることにあった。 そうして二人が偽の恋人だと認知され始めていた頃、二人の前に黛の中学時代の後輩・珠崎紅葉が現れる。 リア充である珠崎は、黛に少なからず好意を持っているようで……? 白馬と同盟を組んでいることを知った珠崎は、やがて自分とも同盟を組んでほしいと話し――。 ぼっちとリア充と、そのどちらにもなりきれない少年が交差する三角関係なじれじれラブストーリー開幕。
読了目安時間:48分
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