彼のとなりを希う
十雲
恋愛/ラブコメ
連載中
長編
19話
8,106字
2022年3月25日更新
瀬戸耀哉は大学を卒業後、 第一志望のIT企業に就職した。 忙しくも充実した日々。 仕事も生活も順調な瀬戸だったが、 そんな彼にはある言えない秘密があった。 それは、男が好きであるということ。 中学の先輩を好きになったあの日から、 ずっと隠すように生きてきた。 それなのに。 「俺、男が好きなんです。」 飲み会の帰り道。 暗がりで互いの顔はよく見えない。 「どうして俺にそれを…?」 気付けば会社で出会った1人の上司、 逢坂理一に秘密を打ち明けていた。 初めは自分を揶揄うための冗談かと疑っていた逢坂も、 瀬戸の真摯で真っ直ぐな姿勢に次第に惹かれていく。 自分に劣等感を抱える足の不自由な逢坂と、 小さな頃から何事も人並み以上に出来た瀬戸。 交わるはずのない2人が出会ったとき、 止まっていた時が静かに歩みを進める。 「俺、歩くの遅いから先に行ってて」 「いえ、一緒に行きます。」 歩幅もペースも違う。 それでも彼らはとなりを希う。 あの時から、多分、俺は貴方に惚れていた。 ――瀬戸耀哉《せと ようすけ》―― 22サイ。181センチ。 数ヶ月前に大学を出たばかりの社会人1年目。 口数は多くないが密かに女性人気が高い。 ――逢坂理一《あいさか りいち》―― 30サイ。172センチ。 温厚で周りからの信頼も厚い瀬戸の上司。 お酒はそんなに強くない。 —――『BOYSFAN』 ――— BLコミック原作小説コンテスト お題『リーマン』にてエントリー中 初投稿になります。 感想等いただけると嬉しいです。 更新&お返事は基本、夜か休日に。
読了目安時間:16分
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