鷲巣忠隆(わしずただたか)は安土桃山期の武将である。 九州釜崎藩の初代藩主に仕えて武勲をあげ、死後は樅木神社(もみきじんじゃ)に神として祀られた。 時は流れて2021年。樅木神社は過疎化の波に寂れ、宮司の健さんこと白神健一郎(しらかみけんいちろう)がひとり祭祀を守っていた。 だが冬至の祈祷の最中、健さんは脳梗塞で倒れ帰らぬ人となる。 祭神である鷲巣は、健さんと最後の別れをするべく、黒猫の身体を借りて葬祭センターへと向かった。 12月24日、市中がクリスマスイブに沸く日であった…… 野暮天様主催の「自主企画~一人ぼっちのクリスマス~」 https://novelup.plus/story/923611091 への参加作です。 表紙画像: 写真AC コロプコロさん https://www.photo-ac.com/main/detail/2038637 作中に登場する人名・地名・家名・施設名等はすべて架空のものです。
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