中央アジア

検索結果:6件

  • 犬單于 𐰃𐱃 𐰖𐰉𐰍𐰆曰く

    だいたい歴史について呟きます。

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    2022年7月8日更新

    日頃のTWの延長です。 思ったことを適当に綴るだけです。 面倒なので逐一論拠も示しません。信じるも信じないも御自由にどうぞ。

    読了目安時間:58分

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  • ビルゲ・トニュクク回想録――超訳突厥碑文

    遊牧民目線の歴史小説の触りです。

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    2022年6月7日更新

    大唐国の御稜威は日本にまで及び、その律令は日本の律令制の模範となった。日本の文学にも多大な影響を与え、その影響は現代にまで及ぶ。当時の大唐は仰ぎ見るべき存在であり、世界屈指の超大国にして先進国であった。 日本にとり、大唐の顕著な遺産は漢字である。漢字とは漢人の文字である。我々日本人の目には、大唐とは恰も漢人の正統な王朝であるかのように見える。しかし、畜に随き水草を逐う北狄の民からは、タブガチュと呼ばれていた。 タブガチュとは、北魏を建国した鮮卑拓跋部に由来する。つまり、漢人の王朝ではないのである。蒙古の大元、満洲の大清の如く異民族による征服王朝なのだ。 北魏滅亡後、東西南の抗争の末、普六如氏の隋が漢晋の故地を統一した。隋が滅んだ後、大野氏により再び統一された。いずれも北狄からはタブガチュと呼ばれた。 大野氏は恰も李信、李広の子孫であるかの如く李姓を名乗った。そして周室の正統な流れを汲む国号を選んだ。その国号が「唐」である。それ故、現代の日本人や中国人にも、大唐は、恰も漢人の正統な王朝であるかのように見えるのである。 大唐の御稜威は大漢を凌ぎ、大清と並ぶ。しかし、端から盤石であった訳では無い。北狄のテュルクが、漢に対する匈奴の如く、強敵として控えていた。テュルクとは漢籍に記されるところの突厥である。その強盛の前に、タブガチュも平伏すこと屡々でった。 テュルクが最も盛んだった折、東は契丹、高句麗に隣し、南は大唐に臨み、西はサーサーン朝ペルシャに接した。その名はコンスタンティノープルにまで轟いた。驕れる者は久しからず。大唐つまりタブガチュに李世民が現れた。李世民はテュルクを制して軛を架した。テュルクの民は李世民をテングリ・カガンとして仰ぎ見た。 テングリ・カガンもとい李世民の御魂が神上がった後も、突厥は未だタブガチュの踵の下に居た。しかし、それに甘んじない気骨のある者たちも残っていた。

    読了目安時間:2分

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  • 遊牧国家をサクッと設定してみよう!

    異世界に遊牧民のすゝめ

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    2022年5月2日更新

    大草原に馬を駆り、死を恐れず戦に明け暮れる騎馬遊牧民は男のロマンですw 近代以前、古代・中世・近世と謂われた時代には、台風の目の如く歴史を揺り動かしていました。みんなが大好きな中世ヨーロッパ世界に、騎乗とズボンと鐙を齎したのも遊牧民に他なりません。遊牧民がいなかったら、中世ヨーロッパの様相も全く変わってたんじゃないでしょうか? ヨーロッパのみならず、中華、中央アジア、インド、中近東などをにも同様のインパクトを齎しました。東南アジアやアフリカにも間接的に影響を与えたことは間違えありません。メソアメリカやアンデスをモデルにした異世界文明以外では欠くことのできない存在です。西部劇では新大陸の原住民が颯爽と馬に乗って活躍します。それもスペイン人を経て齎された遊牧民の文化なのです。 どの異世界ファンタジーでも、当たり前のようにズボンを穿いて馬に乗ってます。遊牧民がズボンと騎乗を齎さなければ、男もズボンを穿かず、誰も馬に乗らないでしょう。男性はスコットランドの民族衣装キルトの様な格好をしていたでしょう。 現実世界の歴史的要素を完全に無視して異世界設定するなら、本稿は不要です。歴史的要素を尊重して、異世界にリアリティーを持たせたければ、是非とも本稿はお「すゝめ」であります。

    読了目安時間:19分

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  • 【中華ファンタジー超汎用設定】ニーハオ異世界、汝は中華に転移せり

    簡単に出来る!中華ファンタジー講座です!

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    2022年4月18日更新

    当設定は題名からも分かるように、「中華風異世界」の設定である。 今回は利用者の便宜を図る、則ち汎用性を高めるため、簡易設定と詳細設定とに分け、簡易設定ではこの設定を土台に積み上げられるように、詳細設定ではこの設定を一部改変する事によって史実風世界を形成できるようにしてある。 「簡易設定」は本編の事であり、ここを読むだけでも創作可能である。決して軽薄なものではない。世界観をガチガチにして「めちゃくちゃ史実中華に寄せたい人」が「あとがき」を見て創作を行えるようにしてあり、これを詳細設定と呼称しているだけの事である。 この設定の利用者は「この設定を順守する」といった必要性は全くないという事を先に明記しておく。というのも、中華風のみならず近年のファンタジー界隈全体の悪習として「史実に沿っていないものを非難する」、いわゆるジャガイモ論争なる事態が発生しているからである。これが中華風ファンタジーの発展の阻害要因になっている事は言うまでもない。そこで当設定は、この論争を巧妙な手段で回避してある(「第1回・神仙要素」参照)。 「2022年は中華ファンタジー元年」、こういう言説が最近広まりつつある中(広めたのは私だが)、当設定はこの言葉を現実にすべく、「誰でも平易に」中華風異世界を形作る事ができるよう、いわゆる欧州風異世界に並ぶ存在として普及させる事を目標として書いたものである。なので、設定フェアの期間中、改良意見等あれば気兼ねなく私まで言ってほしい。感想欄でもTwitterでも構わない。また設定フェアの要項にもある通り、当設定中の文言や画像については全てフリーソースである。自由に転用・改変して貰ってOKである。

    読了目安時間:20分

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  • 史詩ー草原に昇る赤き太陽ー

    中央アジアに覇を唱えるは何者か

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    2023年9月9日更新

    8世紀。 パキスタン北部の山中に、小勃律(しょうぼつりつ)という国があった。 かの国は東の唐・南の吐蕃(とばん)・西の大夏(たいか)と強敵に囲まれ、いずれかに属さなければ滅亡は必至、従属してもいずれ滅ぼされる、試されし大地であった。 そんな中、一人の少年が彗星のごとく現れる。 燃えるような緋色の髪に碧き瞳を持つ少年は、戦なき泰平の世を創るため、仲間と共に剣を取るのだった……。 裏切るか、手を結ぶか、権謀術数うずまく戦乱の世。最後まで希望を失わなかった勇士たちの物語 ※現在工事中のため更新は休止しています。

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:4時間19分

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  • 【古代~中世ペルシャ風異世界】エールンドレ Ērndore 𐰀𐰼𐰤𐰓𐰼𐰀 آرندره 

    異世界設定コン最優秀賞受賞作品

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    2021年7月6日更新

    ――洞窟の先は箱庭の様な楽園であった! 万年雪を頂く断崖の洞窟から、一筋の滝が落ちていた。滝が流れる洞窟まで九十九折の道が続いている。そして、其の洞窟を超えると、緑の宝石を鏤めた箱庭の様な光景が目に入った。 本【設定集】は「古代~中世ペルシャ風」と銘打っておりますが、ハカーマニシュ朝みたいな世界帝国を設定するのは死ぬほど大変です。後十年費やしても無理でしょう。そこで、人口一万~数万程度の小国を設定することにしました。本【設定集】では規模の大きさよりも、密度の濃さを重視します。 本【設定集】がモデルとしているは、古代~中世イラン、並びに西域(中央アジア)です。その歴史状況に鑑み、思い切って無文字社会という設定にしました。古代文明発展の基礎的要素に「文字」というのが挙げられますが、無文字のまま勃興した文明圏も実在するのです。むしろ、無文字社会の方が多数派な気がします。 この世界は無文字社会ゆえに歴史観が、いい加減です。むしろ膨大な正史を編纂してきた大帝国の方が世界の中じゃ例外だと思います。それは歴史設定をいい加減に出来る口実であるとともに、世界設定にリアル感を増す方法とも思っています。 シェアワールドとして御利用の場合、古代ローマもどきの世界帝国や中世ヨーロッパもどきの世界設定の周縁に追加・挿入していただければ幸いです。勿論、「エールンドレ」単品で御利用いただいても結構です。その場合は、王都を中心とした日帰りとか、二泊三日くらいの短期遠征が中心になるでしょう。また「エールンドレ」の世界設定を規模拡大すれば、人口数百万~数千万の大国や大帝国の設定を創造する叩き台になるかもしれません。 昔、語呂合わせで「エルンドア」という架空の国名を考えていました。何の言語的根拠も有りません。そこで中世近代ペルシャ語から借用して辻褄を合わせて訛らせて「エールンドレ」という地名に変えてみました。その世界の住民の中には、「エルンドア」と訛って発音する人もいることでしょう。

    読了目安時間:4時間7分

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