少しずつ募っていく小さな違和感――。 やがて僕は、思い出す――。 ――この街が、ただの箱庭であることを。 友達が一人もいない、妹を中心にして世界が廻っている高校生・赤城夏目。別になんてことない、いつもどおりの毎日を送る彼であったが、ある日、小さな違和感を覚える……。 大切な何かが、欠けている……。 それを皮切りに、いくつものおかしな点に目がついていく彼……。 「そうだ……ハルタ……。――みんな、あいつを覚えていないのか……?」 「誰だよそいつ。お前、とうとう狂っちまったんじゃねーの?」 不可解な現象に戸惑う彼。 そんな彼はスライムと出会い、身を守るべく殺したことで――ようやく、全てを思い出した。 何もかもが始まった、あの日のことを――。 そこは、とあるダンジョンの第一層目。――通称エサ層。 思い出してしまった彼は”繰り返される日々”の中で、影からみんなのことを守りながら、攻めくる”敵”を倒し、やがて――ダンジョンの一層目を、ありえない程に強化していく。 これは、思い出してしまった人類の、反逆の物語。 ※主人公はダンジョンの運営、攻略どちらも行います。 ※あらすじと内容に微妙な齟齬がある場合があります。