時は弘安、一人の若き「西国御家人」が、蒙古来襲の最中に命を落とし、その甥となる者が生を受けた。 その「家」ーー阿蘇一族の持つ強大な権力を憂慮し、九州支配の要と見た幕府は、一族を完全に支配するべく、その「甥」の烏帽子親を買って出、一振りの太刀を贈った。 南北朝時代、その家が南朝と北朝に真っ二つに分裂した、阿蘇社の大宮司家。 しかしそれは実は根深く、鎌倉後期に既にその萌芽があった。 阿蘇惟時とその娘婿恵良惟澄を軸に据え、動乱の阿蘇家とその時代を描く歴史物です。 史実や史料はある程度踏まえて構成しますが、まあ素人が史料見てて思いついた妄想なので、真に受けないでください。 書き溜めできていないので、基本的に金曜日更新になるかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 今のところ残酷描写や暴力描写はございませんが、 今後合戦の描写が出て来るため、レイティングの変更をするかも知れませんのでご承知おき下さいませ。
読了目安時間:2時間30分
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