「――それは蜂蜜を舌先で受け止めたような、甘ったるくて最低な恋でした」 舞台は異能が蔓延る現代日本 。 自称【幸運体質】の夕波帆高は、異能を用いた犯罪を取り締まる組織『夜行』での任務中に、快楽殺人鬼の女子高生・天咲よひらと出会う。 よひらは自身が持つ異能の影響で、過去の恋人の命を奪い続けてきた。その毒牙は帆高にも向けられてしまい、帆高は呆気なく命を落としたかに見えた。 だが、帆高は自身の体質で一命を取り留める。その姿を目の当たりにしたよひらは、死なない帆高を運命の相手と位置づけ、盲信するように。 かくして、快楽殺人鬼のよひらを無力化した帆高だったが、『夜行』は彼女を手中に収めるべく帆高にある命令を下す。 そんなさなか、帆高は生き別れた妹の居場所を探るために追い続けてきた警視総監・京終和平との接触に成功する。 だがそれは、衝撃と絶望の幕開けだった。 恋と毒、復讐と贖罪。 異能を持つ少年少女が、未来を勝ち取るため巨悪に挑むファンタジー。 表紙はノーコピーライトガール様よりお借りしております。
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