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  • 何もせずとも今日は晴れ

    別に何かをやらなくてもいいじゃない

    蜜柑猫と鷺沢歩

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    エッセイ/評論/コラム

    短編

    2話

    4,559字

    2022年3月29日更新

    突然就寝中の耳の中をかき混ぜてくるのは、工事の金切り音だった。 起きているのか寝ているのか分からない、ごちゃごちゃに混ざった、頭の中がそれによって、決して嬉しくはないものの、段々と整理されてくる。 ようやく目が覚めると、掛け時計を確認し、すぐさま部屋を出るなり水で顔を洗うのだった。 午前10時。 起きたときにはもう、何もかもが手遅れだった。

    読了目安時間：9分

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