「ウルトラジャンプ・マンガ原作プロットコンテスト 舞台は異世界の辺境地区の都市・ナーリタニア。 周辺には二つのダンジョン、東にクゥワトリガ神殿遺跡、西にシャンクラ迷宮があった。 この二つのダンジョンのみならず、河や沼や樹海から様々な魔物が現れる。 主人公タダオ・サイトーはナーリタニア1の勇者。 周辺からは「ザ・ブレイブ」「ノー・タブー」「ダイ・ハード・マン」と呼ばれている。 誠実さと野性味が混じるその容貌は、逞しく引き締まった身体とあって、街中の女性の憧れの的でもある。 パーティには「白銀の聖少女」と呼ばれる白銀の髪を持つ赤目の美少女・シータ・ムーンライト。 敏捷性は並ぶ者がない「褐色の疾風」と呼ばれる獣耳の美女・ナーチャ・ガーネット。 身軽で情報に素早い「桜色の舞姫」リシア・トルマリン。 そのいずれも隙あればタダオを肉体関係に持ち込もうと狙っている。 それだけではなく、街中の女性、城壁外の女魔物、迷宮の女妖魔、サキュバスなど、様々な女性がタダオを狙っている。 その全てを撥ね付けるタダオの嫁・レーコ・ティルアーノ・アクアマリン。 「勇者には人気も大切」という事でタダオは結婚している事は周囲には伏せている。 そしてレーコは古えの大魔法使いである。 一時は「世界の三分の一を手に入れた」とさえ言われた偉大な魔女「グレート・ウィッチ」。 だが今のレーコにはタダオとの生活が全て。その姿は献身的で可愛らしい奥様。 だがタダオの浮気には鬼のように目を光らせている。 そしてダンジョンから帰るたびにタダオが浮気をしていないか、「夫婦の夜の営み」でその精液の量と濃さをチェックしている。 もし万が一、タダオが浮気をしていようものなら、それは恐ろしいことになる。 よってタダオは、どれだけ魅力的な美女が迫ってこようと、決して浮気をする事はできない。 レーコとの生活を守るため、ダンジョンに潜っては魔物を倒し、宝を手に入れる。 そしてレーコにも一つの秘密があった。 彼女は「封印を解いた相手と結ばれる」という呪いがかけられており、その封印を解くのは 聖魔王バルバディオスのはずだった。 だがそれを一足先にタダオが解いてしまったのだ。 聖魔王はレーコを手に入れようとする。 それはレーコの中には封印された大暗黒神『六道覇滅殺魔薩』が眠っているためだった。
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