人と関わることを避けてきた主人公、佐保山天(さぼやま そら)は今日も順調に隠キャの道を歩んでいた。 そんな天はある日ひょんなことがきっかけでクラスのギャル、楠木柚子(くすのき ゆず)に纏わりつかれることになる。 「ご飯ちゃんと食べてんの? 弁当作ってきてあげるから!」「私服ダサすぎ! 今度一緒に買いに行くよ!」 何故か天に対して異常にお節介を焼く楠木に振り回される日々。そしてついにはこんなことも言い始める。 「え? 別れた!? じゃあより戻そうよ! あたしが手伝ってあげるから!」 それは天にとって忘れたい『過ち』だった。 勘弁してくれと、乗り気ではなかった天だが、この楠木との出会いがきっかけで少しずつ変わっていくことになる。 内に篭るようになった自分から脱却するべく前を向いた天。 しかし、楠木の行動の理由と、本当の気持ちを知った時。天は再び壁にぶつかることになる。 「人と関わるのって、どうしてこんなにも面倒臭いんだ」 そんな人嫌いオタクとお節介ギャル、時々元カノの織りなす恋愛ストーリーです。
読了目安時間:1時間22分
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