エリスは亡国エベレリアの元王子だ。飛行戦艦に出会いカルチャーショックを受けたエリスは、自身もあれを手に入れると誓い造船所のギブソンに弟子入りする。 エリスに資質を見出したギブソンは、エリスをべソニア連邦へと同行させる。そこでキャサリンと出会い、はじめは険悪ながらも、テロ事件で協力し合い無事、脱出に成功する経験を得て、お互いを認め合う。 帰国した後、べソニア連邦と敵対するジエンダからギブソン造船所に注文が入った。事情を探るためギブソンは、エリスを連れジエンダへと赴く。そこでエリスはヘレンに会う。 その矢先、ジエンダがチャーランとともにべソニア連邦に奇襲を仕掛けた。エリス達はヘレンの機転により無事、帰国を遂げる。 帰国後、ギブソンが設計した飛行戦艦に乗り込み、戦場へと赴くエリス達は、そこで得た仲間とともに様々な戦いに従事する。そんな中、エリスにミスターⅩと名乗る人物が近寄ってきた。このミスターⅩこそ、エリスが元王子であったころのエベレリアの同胞であり、べソニア連邦でのテロ及びジエンダの奇襲の影の首謀者である。 ミスターⅩは、世界を統一しエベレリアの下、世界を裏から操ろうとエリスに唆す。やがて、ジエンダ、チャーランは降伏し戦勝に沸く中、キャサリンの父達がミスターⅩの手引きの下、旧エベレリアの過激派により暗殺される。 感情的に許せないキャサリンは、エリスに別れを告げる。反エベレリア感情が吹き荒れる中、エリスは国を去る決意をする。 新たな国ダリアで軍に入ったエリスは、ヘレンと再会しその助けの下、エベレリアの王子として演説をし、エベレリアの民に例え亡国にあっても心の拠り所を忘れなければ再興は叶うと説く。いち早く支持を表明したのがキャサリンだった。 ミスターⅩの暗躍の下、着々と次の戦争への準備が進む一方、エリスはダリアで艦長に指名され、遂に飛行戦艦を手に入れたのだった。
読了目安時間:3時間22分
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