「五百年の刻(とき)を越え古の天空都市が再び動くとき、災厄の影も忍び寄る。一人の少女の目覚めとともに」 天翼族で侍のリン。 小人族の修道僧(モンク)、シャン。 魔術師の少女、コノハ。 エルフ族でスカウトのオルハ。 港街ブレストを拠点に活動していた、女性ばかりで構成されている冒険者グループ『ヒートストローク』。彼女らはある日、飛行船から落下した少女を拾う。 翡翠色の長い髪と瞳。物珍しい外見を持ち、飛行船から落下してなお無傷という謎だらけの少女であったが、彼女は『ルティス』という単語以外なにも覚えていないのだった。 記憶喪失の少女、ルティスと行動を共にするようになった彼女らは、少女の目覚めと呼応したかのように復活した古の天空都市、「ラガン」をめぐる事件に巻き込まれていく。 「ラガン」がかつて所持していたという「最終兵器」とは何か? ルティスの記憶が戻ったその時、彼女いったい何を語るのか? 「最終兵器」復活を食い止めるため、ヒートストロークの戦いがいま始まる。 ※十年以上前に、テーブルトークRPGで行ったキャンペーンセッションの内容を小説にしたものです。 ※既存作品「麻薬と少女と呪いの指輪」の続編となります。 ※表紙絵は、あだきこう様に描いていただきました。
読了目安時間:5時間47分
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