江戸時代、三代将軍家光の治世の頃。 海外に唯一開かれた長崎のオランダ商館に、一人のバスク人がやって来た。彼の名はダリル・ド・ラ・バスケス。 彼は、傭兵として世界の海を旅していたが、ある時、オランダ商船で一人の日本人奴隷の若者と知り合う。その若者の持つ美しい剣と彼の剣技に魅せられたダリルは、彼との親交を深めていく。 しかし、若者はジャカルタに向かう船上でマラリアに感染し、あっけなく死んでしまう。若者の遺品である刀を遺族に届けようと決心したダリルは、船を乗り換えて一路日本を目指すのだった。 物語の中心は、日本でのダリルの剣術修行です。歴史上の人名も実名で登場します。ぜひ読んでみてください。
読了目安時間:1時間40分
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