汐浜総合病院、通称妖(あやかし)病院。ここで働く医療スタッフの多くは、天使や悪魔、化け狸、九尾狐などといった所謂人間ではない者=妖で構成されていた。 そんな妖病院に研修医としてやってきたのは、ごく普通の人間である宮城陽菜。彼女は過去の経験から敢えてこの病院を初期研修に選び、医者としての夢の第一歩を踏み出した。 人間はもちろん、妖の診療もこなしていく日々。 過酷な選択、治療拒否、状態の急激な悪化、虐待、穏やかな外来、産まれる喜び、終末期医療。 壁にぶつかりつつも、個性溢れる指導医やスタッフ、頼もしい同期の助けを借りて陽菜はそれを確実に乗り越えていく。 医師として、そして人として成長する中で芽生える思い。そして忍び寄る病魔。 全ての研修を終えた時、陽菜は医師としてどんな道を選ぶのか。 ※医療監修など、専門家のチェックは入っておりません。内容に関しては多少実際の医療と異なる部分があります。個人の創作であることを前提でご覧ください。 同じ小説を【小説家になろう】に、漫画を【アルファポリス】【pixiv】にあげています。
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