人々が魔法を失って久しい世界。そのとある博物館の企画展では、ロボットたちが一つひとつの展示品を丁寧に紹介しています。展示されていたのは、闇の帝王として歴史に名を残すシグ王の生涯に関連のある遺品の数々。それらは3年前に偶然発見された遺跡から発掘されたものです。この歴史的な発見により、まだ魔法が世に存在していた3000年前の出来事の実像が、次々と明らかになっていきます。さて、道具たちは何を見て、何を現代の私たちに語りかけてくるのでしょうか……? 魔法のお守りコンテストの『アーミラリ天球儀』を題材にした物語(解説)です。古代の謎とロマンを探求する入場者(私たちから見ると未来人)に、ガイドロボットが語りかけています。5つの展示品にまつわる物語は、それぞれ関連があります。それぞれの物語を時系列で並べると、『パラレル世界を超えた欲望』は4番目にあたりますが、どれをどの順番に読んでも構いません。全部を読まなくてもいいですが、できれば5つ全て制覇してほしいな……と私は思います。 それにしても、あんな素敵な魔法雑貨たちからどうしてこんな話ができあがったのか、というほどかなり残酷な話です。表現はそんなに細かくないのですが、いちおうレーティングをかけておきます。
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