凍京怪夷事変
夜桜恭夜
現代/その他ファンタジー
連載中
長編
39話
236,654字
2022年4月17日更新
旧時代の異形の謎を巡る、大正浪漫活劇ここに開幕― かつて、日ノ本を含めた世界を未曾有の混乱に陥れた「大災厄」と呼ばれたある実験の失敗。 それにより生み出された『怪夷《かいい》』と呼ばれた異形により、蒸気革命に湧いていた世界は一夜にして混沌に包まれ、人類は怪夷の脅威に襲われた。 怪夷に蹂躙され、滅びるかに見えた人類だったが、そこに希望が現れる。 人類の危機を救ったのは、二人の巫女と彼女達を含めた五人の聖剣使い達。 彼等の活躍と助力により、人類は怪夷による脅威を退け、やがて怪夷は“旧時代の異形”と呼ばれるようになった。 東欧羅巴で行われた最後の大規模討伐戦線を最後に、人類は再び世界の利権を取り戻す。 怪夷討伐の功労者であり、英雄の祖国たる日ノ本は、世界に大頭する先進国となる。 日ノ本で怪夷が討伐がなされてから四十年。 列強諸国が覇権争いの火花を燻らせる1923年。大正36年。9月1日。 日ノ本共和国防衛の東の要、軍都・東京を大地震が襲う。 大地を揺るがし、甚大な被害を齎した大地震により、江戸城跡に封印されていた旧時代の異形が再び地上へ解き放たれてしまう。 怪夷の復活が世界に知られては国の沽券に関わると危惧した時の大統領により、政府内に密かに特務機関が設立される。 『大統領直属特務怪夷討伐小隊』。通称『特夷隊』 その部隊長として指揮を任されたのは、かつて世界を救った怪夷討伐の英雄の息子だった。 九頭竜真澄に率いられ、特夷隊の面々は、今宵も軍都の闇に蠢く怪夷討伐に刃を振るう。 特夷隊が怪夷討伐に明け暮れる日々が始まって五年後。 謎の少年・南天を真澄が拾った事から、彼等は怪夷に関わるある謎へと辿り着く。 これは、軍都・東京の闇に潜む旧時代の異形を巡る、ある軍人達の戦いの記録である。 本編更新日時:毎週土曜日。21時頃。 本編後の後書きにて、次回予告劇場『聖剣あにまる劇場』を掲載。 不定期の火曜日に『凍京怪夷事変』をより楽しめるコーナー『凍京小話』を掲載。
読了目安時間:7時間53分
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