からまで廻り
木々暦
現代/その他ファンタジー
長編
8話
20,398字
2023年4月3日更新
皆木町の良いところ——食文化の豊かなところ。 皆木町の悪いところ——化け物が出るところ。 天津芦原国のいずこかにある皆木町。そこは黄昏時から丑三つ時が終わるまでの間、多種多様な化け物、怪人、怪物が出没する奇妙な町。 皆木町の平和を守る警備隊には殉職者が絶えなかった。 〈最強〉鳶丸紫苑はそんな現状を憂い、警備隊の新人教育に力を入れていたが、訓練生からの相次ぐ苦情により訓練官の任を解かれてしまう。 納得がゆかず、町長ミナキに直談判に訪れた彼に、ミナキは新たな警備隊、酉の刻から丑三つ時の終わりまでを守護する『からまで見廻り組』の設立を命じる。 化け物と渡り合えるのは、化け物だけ。 〈人斬り〉『青』 〈切り裂き魔〉ニガヨモギ 〈不死身〉卯号‐漆 最強率いる最恐と最狂と最凶。 3人の怪人たちを率い、警備隊に代わって皆木町の夜を守護せよ!
読了目安時間:41分
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