エンヴィー王国という国は、とても平和だった。 その平和はしかし、貧困層の存在によって成り立っている平和だったのだ。 そこで貧民街にすむ人々は少女にさまざまなことを覚えさせ、王宮に潜り込ませようと画策する。それはまさしく、国を変えるために。 リアという名前が与えられた少女は、無事王子の一人であるクロスに取り入り、王家へと、そして国のあり方を変えるものへと手をかけた……はずだった。 何者かの妨害が入るまでは。 リアはその妨害によって、国家を転覆させようとしているという罪を着せられてしまう。 自らが処刑されたと思った時、リアの意識は別のところに飛んでいた。 まるで自分の体が自分でなくなったような感覚。 いや、リア自身が別人になり変わっていたのだ。 その相手は第三皇女のクラリス。呪われた痣を持ち、忌み嫌われ、隠されている存在。 リアは思った。チャンスだと。 私のことを告発した奴に天罰を下し、そして内側から国を変えることができるチャンスだと。 しかし、それを阻害するものが一つあった。 第一皇女、ルシアナのいじめによって、クラリスは家畜用の肥育魔法しか使えないようにされていたのだ。 力もなく、立場もない、そんなリア改めクラリスがどう逆襲し、どうやって国を変えていくのだろうか……。 追伸.大体一ヶ月で書き終えました。次の章もそれくらいで書き終えらるよう頑張ります。また、表紙は自作のものです。無断転載はおやめください。 ---------------- 【作者が考える作品のセールスポイント】 1.この作品のキモである太らせること×復讐劇はどのような形で遂行されていくのか。 2.愛する人と、愛したい人と、愛されない人。愛がテーマです。 3.復讐劇を遂げるまでの過程で示される謎の数々に魅了されること間違いなし! ----------------
読了目安時間:4時間2分
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