開封屋
串座
異世界ファンタジー
長編
40話
131,108字
2023年5月22日更新
今や人間の時代となって久しい。過去、妖と共に訪れた戦禍は、滅され、あるいは封ぜられた。しかし、時として弱まった封印は、力を蓄えた妖に内部から破壊され、周囲に重大な影響を及ぼす。この事実に対抗する為、従来の退治人から分かれた、封印された妖に先手を打ち、最高の切り札を叩き込む、一撃に特化した祓いーー開封屋が生まれた。 旅の途中、記憶を失った青年がいた。彼は帰る場所も分からず途方に暮れていたが、持ち歩いていた自身の手荷物から、辛うじて封じられた妖専門の祓い、開封屋の依頼はこなせると判断する。行く宛を探しに開いた荷物を纏めると、背後から声が掛けられた。「私は貴様の師匠だ。私に着いてこい」振り返ると、尊大な態度に不釣り合いの幼女が立っていた。
読了目安時間:4時間22分
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