二〇二〇年は、まさに怒濤のような一年だった。 アパートが火事になって、引っ越しを余儀なくされて、宇宙人と出会って、新型コロナのせいで失職、うまくいかない転職活動、宇宙人との身体的接触の試み、蕎麦に似た謎の生命体、ようやく実った転職活動、宇宙人との別れ、新しい職場。 そしてやってくる、二〇二一年。 これは、わたしと隣人の宇宙人氏との、親密な距離感で行われる身体的接触を伴うコミュニケーションの物語。 -------- 新型コロナの影響で仕事を失くした社会人女性が、隣人の宇宙人と仲良くなって身体的接触を試みる恋愛小説です。 価値観の違いすぎる相手との会話。言語でのコミュニケーションは常にすれ違う。それでもお互いを理解しようとする。 人と直接に触れ合うことの重さが変わってしまった2020年を振り返って書きました。 女性主人公の一人称。2万文字。 カクヨムとなろうにも投稿しています。