「ロベルタ! 貴様を婚約破棄とする!」 お決まりの文句を言われたロベルタはショック死する。 魂が転生の間に行くと、ロベルタは女神の手違いにより死亡した事が判明する。 女神から転生する権利を得られたと言われても、到底納得ができない。 そこで女神はポケットからチートスキル『ざまぁ』を取り出す。どんな相手にも『ざまぁ』ができるという。 その効果は絶大で、女神にも効果があった。 ロベルタは意気揚々と『ざまぁ』と共に悪役令嬢として転生する。 転生先は豪華な宮殿で、さっそく気にいらない相手に『ざまぁ』を行使する。 その矢先に、ざまぁを無効化するチートスキル『ざまぁ封じ』を操るイケメンと結婚する事になる。 二人は『ざまぁ』と『ざまぁ封じ』で世界を牛耳る事を誓う。 そんな二人がウェディングをあげると、様々な奇怪な現象に遭遇する。 イケメンの上空だけに大雨が降る、辺りが永久凍土に閉ざされる、強力なはずの刺客たちがあっさり出番を失う、暗雲を便利に使いこなす、ざまぁ対象にできない王子から決闘を申し込まれる、馬車が騒音をたてて走り回る、バナナの皮が通りすがるなどなど。 悪役令嬢ロベルタと自称性格イケメンを初めとする、諸突猛進な王子、傲慢な国王、リア充撲滅を目指す魔法使いなどの遠目で関わり合いになりたくないような濃ゆい人物たちの掛け合いも見どころです。 ロベルタとイケメンの愛がはぐくまれる物語と言えば嘘ではないのに、何か違うとしか言いようがありません。 悪役令嬢に待つのは幸せな結婚生活か、壮絶な破綻か。 道徳や倫理観などゴミ箱に捨てたような作品ですが、作者はレーティングに引っかからないように気を配っています。
読了目安時間:1時間38分
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