宗教と科学

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  • 不可視の薔薇 -ウェストファリアの亡霊-

    惨禍を生み出すのは、常に大衆心理である

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    2021年9月5日更新

    三十年戦争と呼ばれる戦いがあった。 西暦1618年に幕を開けた世界最後にして最大の宗教戦争は、ヴェストファーレン条約の締結によって終戦を迎える1648年までの間に、実に延べ800万人もの犠牲者を出した。 ドイツをはじめとする欧州全土を巻き込んだこの悲惨な戦いの記録は、多くの人々の手によって現代まで語り継がれ、様々な形となって記録と記憶に残されている。 戦争の惨禍と呼ばれる食刻によって作品を残したロレーヌの芸術家ジャック・カロもまた、痛ましい戦いの記録を残した人々の中の一人である。 時は巡り西暦2037年4月5日、復活祭に沸くドイツ連邦共和国 ミュンスターの地で異変は起きた。 古めかしい鎧に身を包んだ兵士たちが深夜の町を行軍するという怪現象の目撃。その噂が人々の間で流れて間もなく、旧市庁舎の窓から5人のキリスト教徒が投げ出される事件が発生。 それはかつて、長きに渡る戦争の引金を引いたプラハ窓外放出事件を彷彿とさせるものであった。 “ウェストファリアの亡霊” 三十年戦争の記憶を呼び起こす怪奇現象を指して、多くの人々は口を揃えてそう呼称した。 この怪現象の謎を解き明かすべく、世界特殊事象研究機構の隊員であるフロリアンはヴァチカン教皇庁の総大司教ロザリアと共に調査を開始する。 だが、事件は宗教対立の様相を呈して苛烈さを増していき、当時と同じようにローマ・カトリック派と福音主義派の争いにまで発展してしまう。 そして事件は、ジャック・カロの残した『大きな惨禍』と呼ばれる18の作品群をなぞらえる様にして混迷の道へと突き進んでいくのであった。 ※この物語はフィクションです。作中に登場する国家・個人・組織・団体等は実在する同名のものとは関係がありません。 ※本作品はシリーズ作品です。本小説単体でも十分お楽しみ頂ける内容での構成となっておりますが、作品中には過去作品によって明かされた内容やストーリーが深く関わってきます。下記作品を合わせてご一読頂くことでより深い世界観をお楽しみいただけます。 ・イベリスの箱庭 ・Re:Maria -天使と悪魔- ・アイリスプロセス -虹の彼方に- ・眠りの妃 -嘆きの大地賛歌-

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:12時間13分

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  • アイリスプロセス -虹の彼方に-

    目に見えるものが、全てではない

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    2021年3月27日更新

    太平洋に浮かぶ数多くの島国で構成される国家、ミクロネシア連邦。 これは西暦2036年にその国に住む1人の少女によって起こされた奇跡にまつわる物語である。 奇跡とは何を指す言葉だろうか。 常識では起こり得ない事。 科学を超越した不思議な現象。 神が示すような人智を超えた力が示される事。 おそらくはそのような事を指すのだろう。事実、奇跡と言う言葉はそのように定義づけが成されている。 そして《奇跡》と呼ばれる現象は多くの場合は善性を示す意味をもつ言葉として使用される傾向にある。 では奇跡というものは全てにおいて等しく、人々にとって【善】と呼ばれるものと言えるのであろうか。 それとも場合によっては【悪】と呼ばれるものも含まれるのだろうか。 多くの人々は “奇跡” という言葉を用いるとき、大抵は善を指す言葉として用いるだろう。 叶わないと思っていた事が現実世界で叶う。願い続けても起こり得ないと思っていた事象が現実のものとなる。そういった瞬間を指して用いられるのであれば実際そうだと言える。 しかし、厳密にいえばそれすらもある者の立場によって捉え方の変わる話かもしれない。 ある者に起きた奇跡が別の誰かにとっての幸福になり得るとは限らない。 誰かに起きた奇跡が巡り巡って自身の幸福になり得るかもしれない。 そんな風に奇跡と呼ばれる事象が人にもたらす結末など誰も知りようがない。 “目に見えるものが全てではない” 彼女が奇跡を起こした理由。"それぞれ" のたった一つの願いの為に。 ※この物語はフィクションです。作中に登場する国家・個人・組織・団体等は実在する同名のものとは関係がありません。 ※本作品はシリーズ作品です。本小説単体でも十分お楽しみ頂ける内容での構成となっておりますが、作品中には過去作品によって明かされた内容やストーリーが深く関わってきます。下記作品を合わせてご一読頂くことでより深い世界観をお楽しみいただけます。 ・イベリスの箱庭 ・予言の花 ・Re:Maria -天使と悪魔-

    • 残酷描写あり
    • 暴力描写あり

    読了目安時間:14時間53分

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  • Re:Maria -天使と悪魔-

    私はただ、誰かに必要だと言って欲しかった

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    2021年3月20日更新

    西暦2031年12月。 中央ヨーロッパの一国、ハンガリーでは国際連盟主催による特別総会が開催されようとしていた。 欧州を揺るがした難民危機から15年余り。未だに解決の兆しを見せない問題に対して国家という括りを越え、国際機関である世界特殊事象研究機構を含めた取り組みが始まろうとしていたのである。 その最中、ハンガリーとセルビア国境付近で謎の殺人事件が頻発する。 最初の事件発生から1か月経過しても現地警察などが犯人の足取りすら掴めずにいる中、ある軍事機密漏洩が原因による新兵装の使用疑いがあるとの情報が国際連盟にもたらされた。 その情報は連盟内部から機密情報が漏洩した可能性を示唆するものであった。 世界特殊事象研究機構と国際連盟が動き出す中、自身の未来に対する答えを求める旅をする青年もまたハンガリーの地を訪れる。 生涯孤独の難民殺人者、難民狩りの男【ライアー】 自身の未来に答えを求め旅をする青年【フロリアン】 国際連盟 機密保安局 -セクション6 局長【マリア】 世界特殊事象研究機構 総監【レオナルド】 冬の冷たい空気が満ちる欧州の地で、異なる目的を持つ人物たちの4つの運命が交錯する。 さらに、その運命の行く末を見届ける者もまたハンガリーの地を訪れていた。 ヴァチカン教皇庁 総大司教 【ロザリア】 それぞれの目的を胸に秘め、この地に集まる者達が辿るそれぞれの未来を描く物語が今、始まる。 【この物語はフィクションです。作品に登場する国家・人物・団体・名称などは実在のものとは関係がありません。】

    • 残酷描写あり

    読了目安時間:8時間7分

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