私は毛玉、小さな毛玉。親にも見捨てられた私はカァと鳴くカラスの爪に引き裂かれようとしていた。 そんな時、ヒロという男の子に助けられて拾われたんだ。 私はモモという名前をつけられてすごく幸せな時間が流れたよ。 一緒に遊んだり、一緒に寝たり、とても幸せだった。 このままずっと、ずっと一緒に楽しく暮らしたい。 でも不幸が訪れてしまった。悲しいことに、私と御主人は病にかかってしまったんだ。 私の願い、御主人の願い、互いを助けてほしいと神様に願ったよ。 訪れてしまった終わりの時。 目を閉じた先に見えたのは真っ白な翼が生えた天使様だった。 お願いは叶えられないと告げられて、その代わり、私と御主人は異世界に転生しないかって誘われたんだ。 御主人と一緒ならきっと楽しい、そう思って頷いたよ。 生まれ変わった私は人の体に、御主人は猫の体になっちゃった。 何だかよくわからないけど、ちょっと楽しそう。 飛んで跳ねて、ご飯を食べて。 お友達を助けたり、お友達に助けられたり。 お腹ベコベコファンタジー。 猫の私が勇者様? ワクワクする冒険も、胸躍る活躍も、感動だって与えちゃうんだ。 ねえ君、そこの君、ここは楽しいんだよ。 ちょっと覗いて見ていってね☆
読了目安時間:24時間17分
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