――教育実習初日の前夜。 小学校の教員を目指す乾ちかと、その母親の乾優弥は語らう。 ちかがまだ小学生だったころに起こった、とある出来事を。 「……やっぱり不思議よね」 「え、なにが?」 「ちかが教員を目指してることよ。しかも、小学校の」 小学生の頃、ちかは嫌がらせを受けていた時期があった。 しかし、優弥がいくら教員に訴えかけても、事態はなにも動かない。 そのこともあって、小学校の教員にあまりいい印象を持たない優弥は、娘の夢に疑問を持ち続けていたのだ。 どうしてちかは、教員免許を取ろうと決めたのか。 一夜の物語が、今、始まる。 この小説は小説家になろう、カクヨム、noteにて重複投稿をしております。
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