毎週土曜日AM11:00に最新話更新中! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− これは数多の銀河の中にある、とある惑星系の物語―― 海陽と呼ばれる恒星を中心に12の惑星が集まる海陽系。 その海陽系の7割を統治していた星間連合帝国と帝国に反旗を翻した統合軍の戦いは、 帝国皇帝の戦死によって終結を迎える。 これにより星間連合帝国は崩壊し、3000年以上に渡り繁栄を極めていたガウネリン王朝は幕を下ろした―― ――85年後 海陽系屈指の名門大学パネロ大学の近代歴史学部に通うミカン=フランソワ・ナカハシは自らの仮説を立証するため、ヒート・ヘイズと言う人物を探っていた。 このヒート・ヘイズという人物は、統合軍の創設しながら、戦後一切表舞台に現れることはなく、海陽連邦政府によってその存在さえ抹消されていたのだ……。 ――帝国暦3379年 帝国史上最盛期と呼ばれた時代……軌跡先導法による徹底管理体制の中、帝国民は最低限以上の生活と、暖かな家庭、充実した仕事に恵まれ、誰もが平穏に暮らしていた。 しかし、帝国には不安の種がいくつか存在していた。 帝国皇帝ダンジョウ=クロウ・ガウネリンの兄であり、前皇帝の座にいたランジョウ=サブロ・ガウネリンが建国したフマーオス公国との冷戦状態が続いていたのだ。 さらに、協力を求めるも静観する神栄教民主共和国や、未だ軌跡先導法に不満を述べ帝国に歩み寄ろうとしないローズマリー共和国、そして各宙域には宇宙海賊の横行も目立っていた。 幼少期から共に育ってきた、 アーカーシャ・デュナン、 エルディン=ネメシス・ミュリエル、 メアリー・ブランド・ガンフォール、 の三人は帝星ラヴァナロスの衛星ベオルフで軍事関連の仕事を請け負う“シャドー・ウルフ”という組織に属し、親代わりでもあるカンム・シーベル・ユリウスが持ってくる帝国軍の後始末や依頼をこなす生活をしていた。 そんなある日、3人のもとに新たなメンバーがやってる。 少女の名はリオ・フェスタ。 帝国軍士官学校を首席卒業した秀才である。 エリートコースから脱線して、民間軍事組織の監視役にやってきた彼女と協力し、4人は神栄教民主共和国の諜報任務に向かうのだが…… 多種多様な人々が様々な感情の中で繰り広げるスペースオペラ第ニ部第四章。
読了目安時間:7時間8分
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