【BOYSFANコン お題フリー】 (あらすじ 784文字) 水無瀬晴希はクラスメートの御子柴涼馬と恋人関係にある。御子柴は高校生ピアニストとして有名であり、イケメンかつ文武両道、明るくて人気者という嘘みたいなハイスペック男子である。昼休み、屋上で二人昼食を食べるのが日課になっていた。 周囲には秘密の恋人関係を続ける中、御子柴が海外遠征に行ってお互いに寂しい思いをしたり、誰もいない数学準備室で密かにキスを交わしたり、バレンタインデー当日お互いにやきもきしたり、と日々を過ごしていく。 そんな中、御子柴が倒れた。保健室に見舞いに行った水無瀬は、思いのほか元気な御子柴にからかわれるが、「本当に心配した」と涙する。御子柴はそんな水無瀬を愛しく思い、その日放課後の保健室で初めてキス以上の触れ合いをする。 御子柴に想いを寄せるクラスメイトの天野游那が、たまたま保健室での会話を聞いていて、二人の関係に気づいてしまう。天野は「御子柴くんの気持ちは分かっているけど、自分の気持ちに区切りをつけるために告白したい」と水無瀬に頼み、水無瀬もそれを了承する。御子柴は天野の告白を断ったが、自分の軽はずみな行動のせいで二人の関係が第三者に露見したことにショックを受ける。そのせいで天野にそっけない態度をとってしまったことが水無瀬に知れ、水無瀬は怒って「天野さんに謝れ」という。天野は謝る御子柴を許し、事なきを得た。 ある日、御子柴の家に誰もいない土日に泊まりにこないかと誘われる水無瀬。今までキスまでだったのだが、勇気を出してお互いの距離を縮めることに。 しかし二年生の三学期は終わりを迎えようとしていた。クラスが離ればなれになってしまうであろうことに、寂しさを隠せない水無瀬。御子柴は「俺はお前の傍にいるし、傍にいたいよ」と水無瀬に告げる。 最後に水無瀬は御子柴と出会った時のことを思い出す。前の席に座っていた御子柴に、勇気を出して声をかけた時のことを。
読了目安時間:4時間23分
この作品を読む