パン屋の見習い、天音ミレッタの異世界手記第二段。 現地での腐れ縁、マリーとの出会いを書いたお話になります。 前回までのお話 https://novelup.plus/story/521131050 あらすじ 突然の異世界転移、運命の人ヨハネとの出会い、そしてパン屋トスカーナの開店。 未来の旦那様との異世界ライフが軌道に乗り始めたミレッタの前に現れたのは、親友によく似た女性マリー。 どうやら彼女はヨハネに惚れて、ミレッタたちが住む山奥の隠れ家を探し当てたそうだ。 まだ男女の契を交わす前のミレッタにとって、恋のライバル出現は一大事。 しかし彼女の相手をしていると何処か放っておけないミレッタはついつい彼女に甘い態度を取ってしまうのだった。 ヨハネもマリーには思うところがあるようで、それがまたミレッタを勘違いさせてしまう。 二人の恋路に投げ込まれたマリーという一石が見せる波紋を、恋路の先にいるミレッタが振り返る。 登場人物 ミレッタ 異世界からやってきた主人公。 元の世界ではパン屋の見習いをしていた。 意外と武闘派な童顔の美少女。 そして頭の中ではヨハネとのアレコレを妄想することもあるムッツリ。 ヨハネ シホウ山の奥地に住む青年。 過去の出来事から他人を避けていたが、偶然であったミレッタにほだされて二人でパン屋を開くことに。 まだ告白には至らないが、ミレッタにはこのとき既にべた惚れの両片思い。 彼も妄想がちなムッツリなので未来ではお似合いの旦那様。 マリー 曾祖母の遺品に写っていた美男子に憧れを抱く少女。 写真の人物であるヨハネを本人とは知らぬまま、よく似ているという理由で一目惚れしてしまう。 気品にあふれて容姿端麗だが、どこか間が抜けたところがあるお忍び留学中の公女様。 フェイト 元の世界でのミレッタの親友。 普段はクールを装っているのだが、幼馴染で歳下の男の子に長年片思いをしていてミレッタに輪をかけた妄想癖の持ち主。
読了目安時間:1時間9分
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