高校時代、「快音の雨宮」と恐れられた射手がいた。名を「雨宮彩莉(いろり)」。だが、彼はとあるトラウマを抱え、インターハイ決勝の跡弓道から遠ざかってしまう。 月日が流れ、四年経ったある日。雨宮彩莉の高校時代の友人「雪代兄妹」の頼みでとある高校の弓道コーチを引き受けることになる。 あまり乗り気ではない雨宮彩莉は雪代兄妹の妹「優華」が顧問を勤める弓道部に顔を出す。そこでは唯一の部員「如月」がただ一人黙々と練習していた。廃部寸善の弓道部のコーチはやらないと優華に申し出る。だが、彼女はこう返した。 「彼女は彩莉と同じ闇を抱えている。助けてあげて」 その言葉に感化され、俺はもう一度如月と向き合う。そこで明かされる彼女の闇とは……? 弓道とはなにか。時に涙。時に笑い。時にシリアスを経験しながら彼女たちと彩莉の成長を描いたラブコメディー 公表次第では続編を執筆します。応援よろしくお願いします。