「この街では、突然人が消失する事件が多発しています」 海凪(みなぎ)ひなたは大学を中退してフリーターとして日陰で細々と生きていた。 ……はずが、目が覚めた時には警察に拘束され、謎の聴取を受けていた。 どうやら、風間(かざま)市では、人知の及ばない謎の事件が未解決のまま放置されているらしい。 警察もお手上げの状態。それをひなたには捜査してほしいと何故か頼まれるが……? 「あのー、どうしてわたしなんですか?」 「隠さなくてもいいですよ。あなたも普通じゃないからです」 彼女の側には、『何か』がいた。 それは、硬貨を支払えばこの世の二択がなんでもわかってしまう『怪異』。 『コックリさん』と呼ばれている超存在が人の形をして、ひなたと共に生活している。 風間市警はそれに目をつけ、この未解決事件を怪異でもって解決しようとしていたのだった。 成り行きで協力することになったひなた。 手探りとコックリさんへの質問で捜査をする中で、今まで見てこなかったの風間市の素顔を知っていくことに……。 警察の爪弾き者で固まった、特務機関。 オカルトに理解がある、裏社会を牛耳る組織の若頭。 市全体を庭と自称する、少女探偵と事件記者コンビ。 社会不適合者を自称するひなたは嫌々ながら、個性的な人物達と関わり、事件の真相へと迫っていく。 謎あり、危険あり、時に笑いあり。 風間市を取り巻く怪異ミステリー、捜査開始! ―――――――――。 *本作は『天音こかげ』と『冬司』 二人の作者がそれぞれ主人公を担当して、リレー形式で執筆した作品となっております。 全13話 奇数回→天音こかげ筆 偶数回→冬司筆
読了目安時間:6時間3分
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