生物学専攻の女子大生・佐倉川利玖が、妖を使役する一族の少年・熊野史岐と共に現代怪異に対峙する、理系風味のキャンパスライフ×怪異譚小説シリーズです!怪異を通じて変化する二人の絶妙な関係性もお楽しみください💙✨ 第一章「舞いあがる五月 Soaring May」 雨上がりの夜、光る毛玉のような物を見つけた生物科学科の女子大生・利玖は、端正な顔立ちの青年・史岐と出会う。毛玉の行方を訊かれた利玖は、答えようとするが、声が出なくなってしまっていた。キャンパスライフ・怪異譚、堂々開幕! 第二章「煙みたいに残る Smoldering」 固有種が多く分布する葦賦岳の散策をもくろんで、兄が代理コーチを務める事になった剣道部の合宿に同行する利玖。しかし、剣道部のマネージャー・東御汐子は「翁の顔がついた鹿のような獣」に付きまとわれるという怪異に遭っていた。利玖・匠の兄妹と史岐は、汐子を助ける為に怪異と対峙する。 第三章「光波標識 I find you.」 利玖と史岐、北海道へ──!旧家の令嬢・美蕗の計らいで、北海道へ渡り怪異を調査する事になった利玖達。史岐の友人・柊牙にかけられた、ある呪いを解く術を探す旅は、思わぬ方向へ動き始める。 第四章「天蚕糸の月 Good luck.」 学園祭を迎えた潟杜大学。利玖は温泉同好会としてお汁粉を売り、史岐はバンドサークルのライブを成功させる為に奔走する。その最中、刀を携えた美しい少女姿の妖が大学に忍び込んでいる事がわかった。時を同じくして、利玖の元に土着の夫婦神が現れ、「落としてしまった神具を探してほしい」と告げる。 第五章「かの子でなくば Nobody's report」 年の暮れが迫る十二月。平梓葉の招待で、温泉同好会の部員達は名湯・樺鉢温泉の老舗旅館《湯元もちづき》を訪れる。冬至の夜にある儀式が執り行われる《湯元もちづき》の屋上には、この世ならざる大樹がそびえていた。旅館の支配人・早船鶴真の切実な願いを受けて儀式に加わる事になった利玖の前に、思わぬ人物が姿を見せる──。湯けむりの向こうに異界の灯が浮かび上がる、オリジナル・キャンパスライフ×怪異譚第5弾! 【※本作は、同作者によるpixiv・アルファポリス・カクヨム・エブリスタとの重複投稿です※】
読了目安時間:7時間22分
この作品を読む