思い出の約束

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  • 2020年12月3日更新

    『ハルアキくん、大きくなったら結婚しに行くから待っててね』 『うん、ヒナちゃんが来るのをボクずっと待ってるから』 ボク――古賀春明は、幼い頃にかわした約束を今でもずっと大事に覚えていた。 いつヒナちゃんが帰って来てもいいように、それなりに頑張って生きてもきた。 そんなボクの前にある日突然、鴻池陽菜(こうのいけ・はるな)というお嬢さまが現れ、なぜか1か月間『お試しお付き合い』をすることに――!? ヒナちゃんとの淡い初恋の「思い出」と、陽菜と過ごす楽しい「今」に揺れるボクは、1か月後どんな選択をしているのだろうか――。 ーーーーーーーーー 「ハルアキくん♪ お・待・た・せ♪」 お洒落な私服に着替えた陽菜がぴょこっと顔を出した。 「えっと今、陽菜はどこから入ってきたの?」 「もちろん隣の部屋からですよ?」 「隣って確か陽菜の寝室だったよね?」 「いちいち廊下に出てから行き来するのでは同棲感がないので、わたしの部屋と寝室、そしてハルアキくんの部屋をつなげてもらったんです」 「ええっ!?」 慌てて陽菜が顔を出したドアから隣の部屋を覗き込むと、 「つ、繋がってる……!?」 「どうです? これで同棲の雰囲気が上がってきませんか?」