20XX年、性犯罪が多くなり泣き寝入りする女性が多くなった日本。 政府は、性犯罪抑制のため人間そっくりの生物を開発をする。 感覚は、人と同じで感情や表情もあるし知能まであった。 人間との違いは大差なかったのだ。 人々は、その生物をマーメイドと呼んだ。 最初は抵抗はあったものの、次第にそれに慣れ。 性欲を持て余した男たちは、通販で買物をする感覚でマーメイドを購入する日々。 人の遺伝子操作は、倫理上禁止されているがマーメイドは人でないため禁止されなかった。 その為、科学者はマーメイドの遺伝子操作を躊躇するなく開発を進め。 遂に、簡単に理想のマーメイドを開発することが可能になった。 注文方法は簡単。 容姿や体型、年齢から性格や声帯まで、全てカスタマイズ可能。 価格は200円からのお手軽価格。 雄雌ともに発注可能。 また、飽きたらマーメイドの日に拘束して捨てることも可能で捨てられたマーメイドの処理はどうされるかは、公開されてはいない。 ホームレスに拾われ飼われるマーメイドや、なんとか脱出して野生になるマーメイドもいる。 マーメイドの開発は日本だけでなく海外にも広まり、世界中の人への性犯罪の件数は、年間100件を下回っていた。 マーメイドを反対する女性たちもいたが、この件数を聞いた途端反対する人は少なくなった。 世界は、マーメイドによって救われていた。 そして、今…… ひとりの童貞の男が、マーメイドを注文しようとしている。 男は、事業に成功した30歳。 金は有り余るほどある。 金を稼ぐことに一生懸命になりすぎて、女性との出会いはなかった。 男は、童貞を捨てるべく。 マーメイドをマーマンで、注文する。 価格は、500円。 男は、マーメイドを購入することにより世界が変わるのだ。 マーメイドは、善か?悪か? 世界は、その問題を抱え今日も生きていく。
読了目安時間:1時間47分
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