統一世界観第六作目 凡そ千年の時を超えた悲しくも切ない恋の物語。 主人公、小早川優斗(こばやかわ・ゆうと)、彼は何か目的を持って、世界を放浪していた。だが、何時しか、その目的も忘れ、流れてゆく。 だが、何の気なしに生まれた国、日本の実家へ戻ると祖母、斎藤まさ子(さいとう・まさこ)の願いで、彼女の故郷へと二人目の弟、勇也(ゆうや)とその弟の働き先の娘であり弟の彼女でもある秋月鏡華(あきづき・きょうか)等を共だって誘われた。 その時の優斗にとって、祖母の故郷は初めての訪れのはずだった。だが、巫綾音(かんなぎ・あやね)、絢奈(あやな)と言う姉妹に出逢い、奥平とう町で夏を過ごす間、度々見る夢に、鎌倉初期時代、欧州魔女狩り時代、幕末時代の夢と言う夢を垣間見た時、忘れていた目的を、彼が一体誰で、如何して世界を旅していたのかを思い出し、その目的を遂げる為に行動を開始した。 優斗の旅の目的とは、 彼が夢に見た時代時代の物語は、彼に何を語っていたのだろうか。 優斗の願い、 綾音と絢奈は彼にとってどの様な関わりがあるのだろうか、 彼等、彼女等の向える結末は誰もが予期できるものでなく、誰も望まないかもしれない。だが、それでも優斗はその道を進む。
読了目安時間:7時間7分
この作品を読む