本作品は「風の国のお伽話」の続きであり、同作および「風の国のお伽話(幕間)」をお読み下さった方々に向けて書かれた完結編です。 むかしむかし、あるところにあったヴィンティア王国という名の風の国の、山村での戦いのその後の物語。 小さな子爵領の臨時領主を国王から命じられた王族ユーキと、ユーキに戦いの才能を見出され生まれ育った愛する村を出て仕えることになった村人ケン。 前領主の遊蕩とその悪徳代官の放埓のために乱れた領をを立て直すため、周囲の者達や黒く深き魔の森に棲まう妖魔にも支えられながら、二人は懸命に努力する。 やがてケンはユーキに命じられ、王都で近衛軍の訓練を受けてさらにその才能を磨く。 しかし王都には胡乱な貴族達もおり、国の権力の座を奪い取ろうと怪しげな企みを始め、ついには王家の人の動きに乗じて大事件を引き起こす。 魔法は無い。ジョブもスキルもアビリティも無い。そんな世界にもヒーローが必要になる時はある。 力を合わせて国の危難に立ち向かう二人と、二人を支える周囲の人々を描いていきます。 魔法っぽいものは妖魔にしか使えません。人間の戦いは剣や弓矢などの武器だけで行われる世界です。 妖魔は気に入った人間以外に関わることは好みませんが、その領分を侵せば容赦はしません。その強さは、人間は到底太刀打ちできないほどのものです。 第二部ではケンの恋愛が描かれますが、第一部同様に甘っチョロいです。 性的表現のセルフレイティングは念のためのものです。 戦闘で人が死傷する描写がありますので御注意ください。 この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 表紙絵は雪丸ぬん先生作。使用許諾を得ております。 ※「小説家になろう」と同時掲載
読了目安時間:25時間9分
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