1939年9月2日。紗良クルスはあと数時間で14歳になる。 書き置きに記されていたのは、祝辞ではなく『明日転居』の4字。荷運びしておけというパパからの命令。 紗良には異能があり、過去に訪れた空間を繋げられる。行使には代償を伴うとはいえ、便利だから引越しに活用すること自体は苦ではない。 ただ、短期間で転校を繰り返すせいで、友達を作ることすらままならない人生は嫌になった。 * * * ボイスノベルを楽しめるよう、キャラごとに声を分けています。耳で楽しんでいただけると幸いです。 https://novelba.com/indies/works/937915
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