私には分身が居て、何もかもを分け合えたらどんなに素晴らしいことだろうとたまに思うことがある。しかし、私は一人として生まれ、真の意味で私の全てを分け合えることなどないに等しい。 それでも、息苦しさの中必死に生きた。息をしているだけであったか。それは何とも無意味であったが、それでも誰かにとって私は大切な娘であり、大切な友であった。 そんなある日、私は暗い私自身の世界でカタワレに出会った。私たちはお互いの半身で、何もかもを分け合える唯一の私だった。でも、何故君は憎しみの中泣いているんだ。 ホラーとは言えないかもしれない。でも、ファンタジーと言うには哀し過ぎる。私が思う、人間の本質を書き綴る。しかし、私は思う、それを知ってこそ人と成れ。
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