2015年4月。京都岡崎付近の話。 百人一首の歌人より異能力を引き継ぐ、高校一年の栗山季乃が迷い込んだのは、京都に災厄をもたらすと言われている敵・詠み人知らずが現れる空間だった。異能力を持っているが、争いを避けてきた季乃を助けるのは、幼馴染の坂本天音。そして唐紅陣営の在原業平、在原行平兄弟も加わって、岡崎付近に澱みをもたらしている存在に対することになる――。 登場人物: ●栗山季乃・くりやまきの・右近の襲名者:15歳女子、文京高等学校一年。 手足もすらりと長く、とはいえやせ細っているのではなく無駄な肉が無いと感じられる身体つき。 ●坂本天音・さかもとあまね・藤原敦忠の襲名者:15歳男子、文京高等学校一年、特進コースクラスA、軽音楽部。 ●吹田一夜・すいたかずや・元良親王の襲名者:15歳男子、文京高等学校中退してサーフショップ店員。 ●在原業平:陣営長、21歳男子、大学を自主退学し、ありわら探偵事務所を立ち上げるために準備中。 ●在原行平:26歳男子、京都大学院博士一年。邪魔臭いと言いつつも弟・業平の面倒を見るのが好き。 ●曽禰好忠:16歳男子、京都芸術高等学校映像メディアデザイン表現コース二年。かまってちゃん。 ●喜撰法師:陣営長、年齢不明。他陣営を邪魔したいだけ? ※小説家になろうに掲載している作品を加筆修正しています。 ※資料:国土地理院
読了目安時間:1時間29分
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