さあさあ歴史好きの皆さま、恋愛物好きな皆さま。 ここらで一つ「狂言」なんて如何でしょうか? 【第五弾】の狂言は『八幡前』。 今回は『結婚』というテーマに真正面から挑んでみました。 以下はコンテスト用の“あらすじ”なので結末まで書きます。 あらすじ ある日、後に天下人になるとはとても思えない足軽組頭『木下藤吉郎 秀吉』は結婚を申し込まれた。 お相手の名前は『ねね』。若干十四歳の少女である。 突然の告白に驚いた藤吉郎が“ねね”に何があったか尋ねると、何とねねの実の母親がねねの婿を募る、と言い始めたことが分かった。 ねねの婿になる条件はただ一つ『何か一芸がある事』。 藤吉郎は困った。ねねと結婚はしたいがこの一芸とは『武芸』。 武士の生まれではない藤吉郎にはあまり自信がない。 この事を友人に相談したところ『弓矢』と『和歌』の二段構えで『一芸』に挑ことになる。が、あえなく失敗。 打ちひしがれる藤吉郎に、彼とどうしても結婚したい“ねね”は駆け落ちしようと持ち掛け、二人はそろって藤吉郎の家で同棲開始。 数か月後に結婚する運びとなりました。 拙作は『著作権の保護期間が終了している作品を原作とした小説』となっております。 原作は国立国会図書館デジタルコレクションにて公開されている―― ――『和泉流狂言大成 山脇和泉 著 (わんや江島伊兵衛, 1919) 』全4巻。 著作者は4巻とも『山脇 和泉』と奥付に記載されております。 この『山脇和泉』とは和泉流宗家の名跡であり、御本名は『山脇 元照』氏|(1916年“大正5年” 2月25日没 『新選 芸能人物事典 明治~平成 日外アソシエーツ[編]』)となります。 当時の能楽狂言方和泉流の宗家の方です。 よって原作の著作者の没年は1916年。著作権の起算点は翌年の1月1日。 著作権法に記載された没後70年を満たしております。 また公開年に関しても 第1巻 大正6年 3月25日発行 第2巻 大正6年 5月18日発行 第3巻 大正7年 10月25日発行 第4巻 大正8年 5月5日発行と奥付にて記載されております。 著作者の死後に刊行された著作物であるのである種の団体名義の著作物に当たる場合でも、一応公開70年を満たしているをここに示しておきます。
読了目安時間:1時間8分
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