西暦2068年、北アフリカに現れた敵性戦闘兵器群「メビウス」。 人類に敵対する謎の兵器集団、メビウスは、その無尽蔵な戦力で、かつて人類が支配した地球の陸地の大半を席巻。人類は大陸を追い出され、海洋の島嶼や海上要塞へと逃げていった。 同時期に起こった高度電子情報網(インターネット)の通信異常は歴史の資料を葬り去り、図書館などにあった文献も、メビウスとの戦争の中で消滅。また、人々の記憶でさえも、脳内に装着することを義務付けられていた脳外端子の異常により、薄れていった。 人々からは歴史が失われ、残されたのはメビウスとの戦争だった。 それから百年余り。 人類は、未だに戦争を続けていた。 海上要塞の兵器廠から生産される戦闘兵器群と、特定の人々に発症する超能力とともに、人類はメビウスとの果てしない闘争を続ける。 その中で、第三種多重処理能力を持つ少年、浅野愁とその乗艦「桜蘭」、そしてその機械知性を象る少女。 彼らもまた、その戦争へと巻き込まれていく。 これは、「魔女」と呼ばれた一人の少年と少女の物語。 ※この作品は、作者のノベルアップ+での初投稿作品となります「レクセル─蒼海の魔女─」のセルフリメイクとなっています。作品の設定の矛盾点、展開の見直しなどを行い、また新たに付け足された設定、登場人物とともに、この作品を愉しんでいただけると幸いです。 2022年8月以降の更新に付きましては、一ヶ月あたり一話(3000~4000字)から二話程度を予定しています。23年冬頃(おそらく24年初め)に受験が終わり次第、更新ペースが早くなると思いますので、それまでは、ゆっくりと更新をお待ちいただけると幸いです。
読了目安時間:56分
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