ここは本当にあのゲームの世界なの――? 『主人公、シャルティーナ・グランツ(デフォルト名・変更可能)。 ゲーム開始時年齢十八歳。その三年前、魔法士ルディに師事し、 僅かながらの魔法と様々な学問を修め、マティアス伯爵家令嬢の家庭教師を勤めることとなる。 それが乙女ゲーム『伯爵家の家庭教師~麗しのガヴァネス』、通称・伯ネスの基本設定』 十五歳の誕生日の朝、突如前世を思い出したシャルティーナ。 どうやらこの世界は、前世の『わたし』が遊んだ乙女ゲームの中らしい。 なのに、ゲーム開始時と違う時間、違う設定、違う状況。 伯爵家の家庭教師となった日は、ゲームよりも一年前倒し。 そして悪役として立ちはだかるはずの伯爵家令嬢は、年齢も、周囲の環境もまったく違っていた。 記憶にある状況や設定と少しずつ変化している世界。一体何故――? 偉大なる魔法士の弟子となり、己の知識と経験を積んでいくシャルティーナ。 幼い令嬢を救い出し、友を助けるため、堅実に着実に、出来得る限り力を尽くす。 建国の英雄王伝説が残る王国で、下級貴族でありながら王家や貴族の隠された事実に近づいていくのだが、 この世界、そしてシャルティーナ自身にも大きな謎が浮かび上がってくるのだった。 異世界転生。悪役令嬢救出。友の秘密。知らぬ間に育っていく恋。 主人公補正なんてほんの僅か。魔法だって微々たるもの。 あるのは記憶と知識、そして虚勢のような開き直りだけ。 それでも友を、家族を、思い人を、大切な人々を、持てる力で懸命に守り抜いていく少女の物語。 ※小説家になろう、アルファポリスでも連載中です※ ※ノベプラが先行更新です※
読了目安時間:2時間40分
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