★読み解く程に点と点が繋がって行く群像劇★ 世界を恐怖と絶望に陥れようとする魔王は、異世界から召喚された勇者によって封印された。 しかし封印には期限があり、それが解ける度に異世界から新たな勇者を召喚する必要があった。 前回の封印からおよそ二十年が経とうとしている今、魔王復活の兆しが見えている。 再び始まるであろう過酷な戦いを思い、初代勇者である王は憂いていた。 魔王は何故この世界に生まれたのか、勇者は何故異世界から召喚しなければならないのか。 繰り返されるこの戦いは、何故終わらないのか。 その秘密を、罪を、一人で抱えながら、王は年老いて前線を退いた今も、何を以てすればすべてを救い罪を償うことが出来るのかと模索し続けていた。 一方、この世界に生きる人々は、それぞれの悩みを抱えながらも日々を懸命に生きていた。 ある者は、世界を護る為に。 ある者は、真実を知る為に。 ある者は、傍らで見守る為に。 ある者は、贖う為に。 複雑に絡み合う彼らの運命は、謎多き医療団員セシリヤ・ウォートリーを廻り、やがて一つの事実へと繋がって行くのであった。 それぞれの視点から物語を読み解き、徐々に繋がって行く点と点。 そのすべてを繋いだ時、この世界の事実が見えて来る。 壮大な群像劇が魅せる、今までとは違った異世界物語。 気に入ったキャラクターの視点で、或いは第三者の視点で、人の数だけ違って見える世界を垣間見た時、あなたは何を思うのか……。 ****** パズルピースのように、それぞれのキャラ視点で、現在・過去の物語が少しずつ明かされながら進んで行きます。 何の変哲もない日常的な話が点在し、全ての断片を拾い集めつなぎ合わせれば、少しずつ世界が見えて来ます。 受け取り方は読み手次第。 人の数だけ違って見える「万華鏡」、是非お楽しみください。 基本一話完結の群像劇型、ほぼ繋がってます。 ※十年程前に書いたものを今風にリメイクしているので、拙い上に表現が古臭いかも知れません ※異世界に召喚された勇者の活躍はあまりありません。むしろ元々いる住人の話が主体です。 ※また、pixivにて別ルートエンディングをマイピク限定で公開しておりますので、興味がありましたらどうぞそちらまで。
読了目安時間:19時間13分
この作品を読む