人間と付喪神が共存するまち、小樽。 便利屋を始めた尊(たける)が、旧寿原邸の付喪神であるスハラやその仲間と一緒に日常の困りごとを解決していく。 そんな中、まちに訪れる異変。 スハラたちは小樽を守れるのか。 付喪神と人間が織り成す並行世界物語 【主な付喪神の紹介】 スハラ (旧寿原邸 市指定歴史的建造物第27号) 元気が目印の活発な女性。尊(たける)を心配して一緒に便利屋を始める。さっぱりした性格。周囲を結構見ていて、人の変化や感情に気付きやすい。レンという猫又を飼っている。剣道有段者でかなり強い。 ミズハ (水天宮本殿・拝殿 市指定歴史的建造物第50号) 超天然のマイペースの巫女。スイとテンのボケに対して、一緒にボケてしまう飼い主的なヒト。どんな場面でも穏やかなため、場を和ませることが多い。穢れを浄化する能力がある。 テンとスイ (水天宮本殿・拝殿にいる獅子・狛犬) 水天宮にいる獅子・狛犬。散歩と食べることと楽しいことが好き。街中を散歩しては、いろんな人からおやつをもらっている。みんなのマスコット的存在。 オルガ (旧岩永時計店 市指定歴史的建造物第8号) 音楽家で、楽器全般が得意。最近はバスドラにはまっている。ふわっとした見た目に反して、芯が強く、意外と頑固な一面も。サワが睨まない数少ないヒト。 サワ (旧渋澤倉庫 市指定歴史的建造物第20号) ギター好きの青年。ぶっきらぼうで近寄りがたい雰囲気をまとっているが、実は結構優しいし、周りをよく見ている。オルガに対してだけちょっと過保護気味。動物が好き。 人の感情が音となって聞こえる能力がある。 リク (カトリック富岡教会 市指定歴史的建造物第70号) アイドルのような少年神父。実際にファンが多く、隠れファンクラブもあるらしい。スハラとは長い付き合いで、姉弟のようでもある。 ちょっとミーハーな部分があり、憧れると一直線になってしまうことも。
読了目安時間:1時間35分
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