歴史や文学、あるいは専門知識、何か学問を貫徹してみたいという志を持つ人は創作界隈で沢山いるでしょう。 「人が知らないことを学んで作品に投影したい」とか「間違った知識で揚げ足をとられないように、キチンとした勉強をしておきたい」と思う人は結構多いのではないでしょうか。 しかし、いざ始めてみると、「何か一つ詳しく調査したいんだけど手がかりが持てない!」「そもそも何を調べたらいいのかわからない!」と、多くの課題に直面し、結局嫌気がさしてしまう例も多々あります。研究をしたいけど出来ない――そうした踏ん切りがつかない一番の背景は、多分これだと思います。 これはレポート作成とか、課題とかにも通じる話でしょう。「ある程度の概念や目標は出来ているんだけど、その先に進めない」。一応の所までは行けたんだけど、その先は五里霧中で後にも先にも進めない――そんな状況をよく見かけます。 それ故にいい加減なものをまとめてしまって後悔する、研究そのものをあきらめてしまう、「独学ってのは難しい」とあらぬ誤解を抱いてしまう。 この連載は、そんな「独学研究」とは何かというものを分析し、自分が求める学問や知的好奇心を解決するにはどうすればいいのか、というアンサーに対して筆者の研究体験を踏まえて考えるエッセイ集・アドバイス集「のような」ものです。
読了目安時間:42分
この作品を読む