知っている人は知っている、有名な旅行ガイドブック、「みるぶ」。 とある土曜日、神保町の古書店を訪れた女性・澤 実里(さわ みのり)は、少々使用感の目立つ「みるぶ」が、他の本に紛れるようにして棚に収まっているのを見つける。 そのタイトル、「みるぶ異世界」。 中を開くと書かれているのはどれを取っても胡散臭い内容。それでも暇つぶしにはいいだろう、とジョークグッズのつもりでお買い上げ。代金200円と消費税8%。 本を収めたビニール袋片手に古書店の外に出ると――そこはまさしく異世界だった。 なんで異世界だと分かったか?何故なら、頭の上に広がる空が、どこまでも澄み切った緑色なのだ。 剣と魔法の世界ではない、けれど異種族が入り混じり、人種差別しつつされつつ暮らす近世チックな異世界にて。 元の世界に帰る時が来るまで、実里は古都フーグラーのギルドで雇った獣人族の通訳と共に、自身が迷い込んだマー大公国内を旅行することにしたのである。 ●受賞歴 エブリスタ様「読者を増やそう!エブリスタのトップに載れるコンテスト」 受賞 小説家になろう様 第9回ネット小説大賞 一次選考通過 ※カクヨム様、小説家になろう様、アルファポリス様、エブリスタ様、ノベルピア様にも並行して投稿しております。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054888255850 https://ncode.syosetu.com/n5542fg/ https://www.alphapolis.co.jp/novel/103558036/968278374 https://estar.jp/novels/25627829 https://novelpia.jp/novel/319
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