風姿花伝(ふうしかでん) 道(みち)をたしなみ、芸を重んずるに私(わたくし)なくば、などかその徳を得ざらん ことさら、この芸、その風(ふう)を継ぐといへども、自力より出づる振舞あれば語(かたる)にも及びがたし 心より心に伝(つたう)る花なれば風姿花伝と名付く ↑ (ちょーざっくり意訳) がんばってお稽古して、感動させたるやで! なんとなくそんな雰囲気のことを、世阿弥(ぜあみ)さんが高尚な感じで書かれてますが、がっつり崩していく所存。 つまり、 取っ付きにくい! まったりしすぎて長え! セリフの言い回しが妙で、何言ってるかわからん! そういう伝統芸能ってやつを、少しわかりやすくお話にまとめてみたものなのです。 短編集ですので、お好きなもの気になったものからでも、舞台のハシゴをする感じでお楽しみいただけます。 ▽▽▽▽▽ ※ざっくりですが、↓こんな感じかなって思っていただけると良いかと思います。 浄瑠璃 太夫が三味線伴奏で語るもの 語りのちょー巧い人で竹本義太夫って人がいまして→義太夫節爆誕 ↓ +人形 文楽 人形浄瑠璃 人形劇 ↓ -人形+人間 歌舞伎 舞踊、音楽、科白劇の総合演劇 この中でも義太夫狂言と言われるのは文楽作品を歌舞伎に移植したもの 能 謡いと囃子に乗せて舞踊的な動きで物語が進む 象徴劇 狂言 対話を中心にした科白劇 言葉やしぐさで表現する 喜劇 能と狂言はセット販売 ひとつの舞台で交互に演じられる ▽▽▽ ※とある状況を見せて退場、次に別の状況を見せる、などなど舞台によっては「この間に何があった?」と観客に想像させるものもあります。 そういうものは繋げられそうな場面を持ってきて、可能な限り筋は変えず話が繋がるようにしてみました。 ※現代語で書いてはいますが、お話自体数百年前のものです。今にふさわしくない言葉も出てきますがご理解ください。
読了目安時間:1時間23分
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