高2に進級し、約半年が経ったある日のこと。いつも通りの日常を過ごしていた佐藤 隼人(さとう はやと)は、欠席していた桐生菜々子(きりゅう ななこ)の代わりに数学係としての初仕事をこなすことになる。 別館2階の数学準備室から本館3階の自分の教室まで、往復で20分。重いノートの束を運んだ隼人は、後になってその短い間に自分の携帯を誰かに弄られていたことに気付く。 隼人は、必死になって犯人を捜そうとするのだが……。 ―――――――― ◎ ミステリー短編小説コンテスト応募作品です。 テーマは『日常の謎』ということで、自分はニュアンス的に『日常のちょっとしたミステリー』ぐらいの気持ちで書くつもりです。 拙い文章ではありますが、時間がある時にでもぜひ読んでいただけると嬉しいです^_^