ネット小説大賞九で最終選考まで残った作品を、大幅に加筆修正した改訂版になります。 舞台は、一九八〇年の大阪ミナミの繁華街。時代は大きな変化を迎えていました。ファミコンは登場しておらず、娯楽の中心はカラーテレビ。漫才ブーム、アイドルブームが到来して、日本中が熱狂している。そんな時代でした。 道頓堀に架かる通称「ひっかけ橋」で、二人が出会いました。男は、似顔絵を描くことが好きな貧乏人。女は、キャバレーの人気ホステス。 交わることが無かった二人が、ヤクザな世界に足を踏み入れる時、大きなドラマが動き出しました。 何故こんなことになったんだ。 逃げるしかないだろう。
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